REIICHIRO featuring SHERPA
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9月11日
朝、民宿のおばちゃんと、しばし旅の話をして出発した。 最初はR378で海岸線沿いに走ろうと思っていたのだが、台風の影響で通行止めになっていた。 仕方なく別ルートを使って走った。 この日も雨が降ったり止んだりで、その都度、道の駅に入っては休憩をしていた。 あぐり窪川という道の駅では、豚マンが有名らしいのでとりあえず豚マンを食いながら、この日の宿泊先を探した。 後になってコンビニでも同じものが売っていたのを発見してしまい、興ざめしたのだが・・・。

近くにライダースイン中土佐というライダーズハウスがあったので、そこに泊まることにした。 しかし、そこに行くまでには細くてクネクネした道が延々と続いたのだった・・・。 地図で見るのと実際に行くとでは大違いの道だった。 無事に着き、フロントに行くと、サッカークラブの合宿で来ていた一人の少年が笑顔で「バイク??」と、聞いてきた。 自分がうなずくと、少年は感嘆の声を上げてくれた。

コテージで寝袋に入りながら備え付けの漫画を読んでこの日を終えた。

9月12日
この日はすごく天気が良かった。 うきうき走っていたら昼過ぎには高知に着き、四国一周が完了してしまった。 「あれ?もう着いちゃったよぉ」という風にあんまり実感はなかった。 あまりにも早く着きすぎてしまったので桂浜でのんびりしていた。 そして、早々と宿泊先を決めようとしたのだが!? この宿泊先を決めるところから四国ツーリング最大の悲劇が始まっていたのだ!!

地図で宿泊先を探してみると、「低料金、山菜・川魚料理が楽しめる」という宿を見つけた。 少し桂浜からは距離があったのだが、四国を一周した自信が過信になっていて「ちょっと距離があるけど余裕だろ??」 とタカをくくってそこに向かうことに。 出発すると、いきなり夕立に降られてしまった。 最初は雨をシカトしていたが、徐々に豪雨になってきて、カッパを着ざるを得なくなった。 カッパを着て荷物に防水処理をしていると、近くのガソリンスタンドのおばちゃんが手招きしてきた、スタンドの屋根の下を使わせてくれるというのだ。 さらにおばちゃんはタオルと大きいビニール袋をくれた。深々とお礼を言って再び走り出した。

宿に向かうにつれて、だんだんと道が険しくなってくる。しかも豪雨!! あまりの過酷さに、宿に向かう途中に泣きそうになった・・・。 峠のようにクネクネしたり、細くてすぐ横は崖なのにガードレールなしの道だったり、獣道だったり・・・。 確実に車では行けない道だった。おそらく自分の初代相棒(JADE)でも行けなかった道だっただろう。 このときほどトレッキングバイクであるシェルパが頼もしいと思ったことはない。

ずぶ濡れになり、疲労困憊に陥り苦難の道をシェルパと共に乗り越えてきてようやく到着した。 だが!!なんとその宿は休みだったのだ!! 休みというよりも営業自体していなさそうな感じだったのだ!! 電気がついていなくて、人の気配も全く感じられない。 でも、そんな現実を認めたくなくて必死に玄関からノックをして人を呼んだ。 当たり前だが、誰も出るはずもない。 「ちっくしょ!!!こんなことなら宿に電話しとけばよかったよ!!!!」 思えば、こんな人里離れた山奥で秘境の宿が365日やっているとは思えない。 自分の認識不足が招いた結果だったのだが、すごく悔しかった。

帰ろうとしたその時にさらなる悪夢に気づいてしまった!! なんとシェルパがガス欠寸前になっていたのだ!! 「山奥の秘境でガス欠になったら万事休すだ!!」と叫びながら燃費走行を心がけ、ガソリンスタンドを探す。 山奥の秘境で大雨でガス欠寸前なんて絵に描いたような悪夢で悲劇だ!! ツーリング中、最も危機を感じた瞬間だった。

ギリギリでスタンドを発見しガソリンを満タンにして高知市街に戻ることができた・・・。 お金に余裕がなかったので安いビジネスホテルに泊まることにした。 荷物をすべて乾かし、風呂に入った。 風呂は時間が遅かったため、自分ひとりだけ!!貸し切り状態だった。 貸し切り風呂で泳ぎまくって、疲れを癒し、悲劇の一日の幕を閉じた。

9月13日
この日が四国最終日。 桂浜に向かいお土産を買い漁った。 駅の方面に向かう途中、海岸沿いの道路にかなりの人だまりができていた。 見てみると、なんと7日にTVニュースでやっていた貨物船の座礁現場に遭遇したのだ。 台風の恐ろしさを最終日になって思い知らされて自分が如何に台風をナメていたかを実感してしまった・・・。

フェリーの出発は深夜0時50分。 あまりにも時間があったためにブックオフ&コンビニで時間をつぶし、23時くらいから高知新港の待合所で待機をしていた。 乗船手続きをして、船の手前で待っていると、なんと9月2日に川崎港で見かけたKSRのお姉さんに再会したのだ!! なんだか、この偶然にお互いテンションが上がってしまってはしゃぎまくった。 途中250TRに乗ったお兄さんとも仲良くなり、3人で今までの四国ツーリングの思い出話を語り合った。 3人ともKAWSAKI車乗りというのがまたおもしろい偶然で嬉しかった。 船内に入り、明日には川崎についてしまうという寂しさと安堵感を感じながら、眠りについた。

9月14日
到着予定時刻は17時過ぎ。 それまで船内をぶらぶらしなくてはいけなかった。船内レストランのバイキングで昼食をとって、しばし昼寝。 15時過ぎに起きて展望室から景色を眺めていた。 16時過ぎになると、夕日がとても美しかった。夕日の光で船がシルエットになって、それがまた美しい。 ツーリングを締めくくるにふさわしい、最高の絶景であった。 川崎港に着き、3人で記念写真を撮った。
四国ツーリングを終えた3人の合言葉は「来年は北海道で会おう!!」



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