OKUDERA CUP REPORT
2004年の9月5日から一泊二日で熱海に行ってきました!というのも、ある人とサッカーをするためなのです。
その人物とは、サッカー好きの日本人なら誰もが知ってる、奥寺康彦氏。
日本人初のプロ契約を果たし、海外リーグ挑戦の第一人者である。
現在はJリーグの横浜FCでゼネラルマネージャーを務めている。
そんな偉大な人と、なんと、一緒にプレーする機会を得られた。
ご存知、シュピーラが誇るエース(^^)である内藤遼馬に誘われ、熱海で行われる『奥寺杯』という平均40歳以上のチームでの大会に出させてもらうことに。
なんでも、遼馬のお父さんがこの大会運営に深く関わっていたらしい。

当日は残念ながら天候に恵まれなかったが、自分としては久しぶりにサッカーができるとあって張り切っていた。
チーム名は『スコーピオン』。
他は『おやじーズ』や、『弁護士チーム』といった名前だったから、うちが一番まともだと思った(笑)。
ユニフォームのデザインはACミランを髣髴とさせるロッソネッロの縦じま。
本職であるキーパーとしてではなく、フィールドでの参加だったのでユニフォームを借りることに。与えられた背番号は23。
ベッカムならぬ「ヘッカム」で挑むことを宣言(笑)。
開始前に雨が降ってしまったせいでピッチはかなり荒れていた。
タッチライン付近は芝が残っていたが、中央は完全に土だったので、プレー中に足をとられる選手も少なくなかった。
スコーピオンのシステムは4−2−4という、かなり大胆なもの。
実際は両ウィングが下がり目になっていたので、変則的な4トップとも言える。
俺は大会を通して左右のFWを任された。
久しぶりのフルコートだったからまずは感覚をつかむことに集中した。
慣れないフィールドプレーヤー、しかもウィングということでどれだけできるか心配だったけど、前半を終える頃にはある程度落ち着いてできた。
普段フットサルを経験してることで、それほど疲労もなかった。うまく「サボる」ことができれば動けなくなることはない。
ハーフタイム中には奥寺さんが到着!後半から最終ラインの真ん中に入ることになり、いよいよ一緒にプレーする時が訪れた!
現役から退いてもう何年も経つのに、足の筋肉はハンパじゃなかった。
特にふくらはぎは尋常じゃないほどの太さで、手術の痕だと思われる傷が無数にあった。
これがアスリートの足なのかと圧巻させられた。
後半終了後、突然激しい雨が降り出して続行不可能な状況になってしまった。
仕方なく全員で片付けをするが、それが終わる頃にはさっきまでの豪雨がウソのように青空が広がる(^^;)。
まぁどっちにしてもピッチがひどい状態のままだから中止にせざるを得なかった。
もう少し長い間、奥寺さんとプレーしたかったけど、次の日にかけ、仕方なく宿舎へ向かうことに。
結局、1日目は大した活躍はできず、左サイドからのアシストのみだった。
宿舎に到着し、洗濯を済ませてからお風呂に入って一息つく。
夕食はバイキング形式で料理もかなり豪華。
ここで奥寺さんのサイン会が始まる(笑)。
しかしなかなか貰うタイミングがわからず、挙動不審者ぶりを発揮(^^;)。
なんとかサインを貰い、さらに、「シュピーラ必勝」と書いてもらうことに成功(偶然にも「シュピーラ」はドイツ語!)。
その後、ドイツでの現役時代の貴重なVTRを奥寺さんの解説つきで視聴。
部屋に戻った時点ですでに30時間以上も寝ていない状態だったが(なぜに!?)、結局日付が変わるまでみんなで飲んでいた...
2日目。当初はリーグ戦の予定だったが、急遽、トーナメントに変更。前日は雨に泣かされたが、この日は霧だった。
まるで異次元空間、もしくは死後の世界でプレーしているような錯覚さえ覚える(笑)。
なにしろ、自陣のゴールから相手のゴールはおろか、センターサークル付近ですら見えなくなってしまうような状態。
場所が山の中、しかもかなり高いところだったからだろうか?
幸いなことに、試合が進むに連れて少しずつ晴れていったのでだいぶプレーしやすくなった。
第1試合では2ゴールを記録。
1点目は遼馬のお父さんがゴール前でシュートし、キーパーに弾かれたボールを押し込んでごっつぁんゴール!これは美味しかった(笑)。
2点目はエリア外からの豪快なミドルシュート!といきたかったんだけど、ミートが中途半端でハーフスピードになってしまった。
逆にこれがキーパーのタイミングをずらし、情けなくゴールイン(笑)。
まぁ入ればなんでもいいんですよ、入れば。
ゴール前でドフリーだった遼馬の弟(ゲンゴ君)にアシストし損ねたりしたけど(^^;)、結局この試合は8−0と完勝し、決勝へ進出。
休憩時間、キーパーに入って遼馬にシュートを打ってもらっていたところに奥寺さん登場!
一発お願いしてもらうと、快く蹴ってくれた。
地を這うようなグラウンダーのボール。
その威力といったら、もう「スゴイ」を超越している。
スピードはもちろん、球の「重さ」が違う。
正面でなんとか止めたが、素人が当たったら病院行きになってもおかしくないくらいのシュートだった。
当たり前の話だが、今まで受けてきたどんなシュートよりも衝撃的だった。
元一流選手の本気のシュートを受けられたことはものすごくラッキーだったと言える。
決勝の相手は『横浜弁護士会』。おそらく参加チームの中で最も若く、上手いチーム。
優勝がかかっているだけあって、お互いかなり本気モード。自分も削られて右足を痛めてしまった。
ただ、なんとしても勝ちたかったので必死で頑張った。
先制点は前半のうちに生まれた。
奥寺さんが最終ラインからロングボールを放り込む。
エリア手前で大きくワンバウンドしたボールは遼馬についていたディフェンダーを抜ける。
それに反応し、ヘディングでキーパーの頭を越す見事な(←自分で言うか)ループを決めた。
本当に全てがイメージ通りになり、自分でも怖いくらい。
自然と体が動き、3歩先の状況が見えていたような感じだった。
あんな体験をしたのは初めてのこと。
普段キーパーをやっているわけだから、当然と言えば当然か(笑)。
前半はこの1点をリードしたまま折り返す。
ハーフタイム中のミーティングで、後半はロングボールを多用していく作戦をとることになった。
その作戦を活かすためか、後半途中から小学校高学年くらいの少年が投入された(この少年、実は中学3年生だということを後で知ってビックリ!)。
彼にはどうやったらオフサイドにならずにデイフェンスラインの背後に飛び出せるかを教え込んだ。
それはもちろん自分の代わりに全力で走ってもらうため(笑)。
しかし追加点を狙いにいったところ、同点にされる。
すぐに切り替えて、反撃を見せる。
ペナルティエリア付近からクロスを上げ、これが相手のハンドを誘ってPKを獲得。
これを味方がキッチリ決めて勝ち越しに成功。
ところが相手も再び同点に追いつき、延長戦へ突入。
ここでも勝負はつかず、PK戦までもつれ込んだ。
スコーピオンは一人目が外すという苦しい展開。
さらに、奥寺さんもまさかの失敗!!
なんとかサドンデスまで持ち込んだものの、最後は遼馬が止められてしまい、試合終了。
残念ながら準優勝という結果だったけど、非常に素晴らしい経験をしたと思う。
奥寺さんを始め、たくさんの人達(人生の先輩というべきか)の話を聞くことができて本当に良かった。
内藤家のみなさんには大変お世話になり、重ね重ねお礼を申し上げます。(2004.9.21)